鳳凰三山 地蔵岳(2764m)、赤抜沢ノ頭(2750m)、観音岳(2840m)、薬師岳(2780m) 2013年7月13日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  4:44 林道−−5:03 ドンドコ沢−−5:09 登山道−−7:59 鳳凰小屋 8:02−−8:47 地蔵岳 8:52−−9:49 観音岳(休憩) 10:34−−11:00 薬師岳 11:02−−12:49 中道登山口−−12:52 車

場所山梨県韮崎市/南アルプス市/北杜市
年月日2013年7月13日 日帰り
天候曇時々小雨雪
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場中道登山口付近のスペースに駐車
登山道の有無ドンドコ沢渡渉以外は登山道あり
籔の有無無し
危険個所の有無オベリスクに登らなければ無し
山頂の展望どの山頂も大展望
GPSトラックログ
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コメント天気が期待できないのでトレーニングがてらに中道登山口を起点に鳳凰三山を日帰り縦走。ドンドコ沢を登り中道を下った。中道登山口〜ドンドコ沢登山道は正式な道はないが、ドンドコ沢までは林道あり。沢の水量は少なく石を飛んで渡渉可能。対岸に渡ってからは登山道まで2,3分しかかからない。あとは1級の登山道歩き。この日は稜線にガスはかからなかったが時々小雨が落ちてくる天気で北アも白根三山もガスの中で見ることはできなかった


ルート図。クリックで拡大


中道登山口付近の駐車スペースからスタート ドンドコ沢に続く林道に入る
林道支線のゲートを越える ドンドコ沢。水量少なく適当に渡れる
対岸の枯れ沢を登る 枯れ沢
ドンドコ沢から数分で登山道に出る 最初の沢
南精進ヶ滝分岐 2つ目の沢
岩屋 白糸の滝分岐
3つ目の沢。正確にはもっと前に2,3個所小さな水場あり 初めてオベリスクが見えた
なだらかな谷沿いに出れば鳳凰小屋は近い 鳳凰小屋。まだ早い時刻で客は皆無
地蔵岳向けて登る 間もなく森林限界
樹林を突破 観音岳
オベリスク
鞍部よりオベリスク基部に向かう オベリスク基部の入口
岩の隙間を潜る オベリスク基部。残置ロープが復活していた
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オベリスク基部から見た北岳、甲斐駒方面。残念ながらガスの中
オベリスク基部から見た甲府盆地方面。八ヶ岳もガスの中
下る 振り返る
赤抜沢ノ頭 赤抜沢ノ頭より観音岳に向かう
赤抜沢ノ頭から見た高嶺 観音岳へは2つの鞍部を通過する
白根南嶺の山々と大無間山
最初の鞍部 登り返し
風雪に耐えた天然唐松 2つ目の鞍部。鳳凰小屋分岐
疲れているが頑張って登る 最後の登り
観音岳山頂 完全に浮いた三角点
観音岳から見た西〜北の展望(クリックで拡大)
観音岳から見た南〜西の展望(クリックで拡大)
薬師岳向けて出発 コイワカガミ
観音岳を振り返る 薬師岳手前
これが地形図上の薬師岳山頂 薬師岳山頂。正確には岩のてっぺんが最高点
薬師岳から見た南側
薬師岳から見た西側
中道コースを下る 御座石
傾斜が緩むと唐松植林帯 登山口まで唐松が続く
登山口付近の小さな沢 中道登山口
中道登山口 中道登山口入口。車数台が駐車可


 3連休の天気予報はイマイチ。前線が日本海側に停滞し南から湿った風が入って北アルプスの天気は絶望的。南の方がいいにはいいが、それでも大気の状態が不安定で日曜以降は微妙。本当はテントを背負って白根三山でもと考えていたが雨の中を幕営するのもイヤなので日帰りでお茶を濁すことに。初日はトレーニングがてらに昨年から日帰り定番コースに加えた鳳凰三山。毎度のごとく中道登山口を起点にドンドコ沢を登って鳳凰三山を縦走、中道を下るルートだ。ドンドコ沢コースを登ると支流をいくつも横断するため水を持ち上げなくていいのが大きなメリット。最後の水場は鳳凰小屋である。逆に中道コースから登ると鳳凰小屋まで水が無いので行動中に必要なすべての水を最初から担ぐ必要がある。

 青木鉱泉へ通じる林道は最初の橋まで舗装工事が終わっていて、その先も青木鉱泉入口まで舗装工事中。たぶん年内に舗装が完成しそう。中道登山口は青木鉱泉より奥へと続く林道を行くが、いつものように凸凹がひどいのでゆっくりと走行。登山口よりやや下の駐車余地に駐車して仮眠。先客は1台のみ。

 翌朝、まだ真っ暗な時間帯に数人の登山者が上がっていった。たぶん私と逆回りの日帰り周回だろう。朝飯を食い終わって中道コースとは逆方向に出発。青木鉱泉方面ではなくドンドコ沢へと続く林道に入り、林道支線のゲートを超えてドンドコ沢へ下る。水量は相変わらず少なく飛び石を利用して適当に渡渉、対岸へ渡って枯れた沢を2,3分登るとドンドコ沢登山道へ合流。あとは登山道を淡々と登るだけだ。まだ時間帯が早いので登山者の姿は少ないが、今日は3連休の初日なので鳳凰小屋は大混雑に間違いないだろう。登山道で出会った下りの人は皆無、登り方向は1名に追い越され、2名を追い越した。

 天候は基本的に曇りだが、歩いていると細かい雨が時々落ちてくる。樹林の中なので全く濡れないが、開けた場所だと微妙な雨量か。ただ、降り続くことはなく10分程度で止んでは、しばらくしてまた降り出すの繰り返しだった。こりゃ、稜線は雲の中かも。

 2つ目の沢で濡れタオルで汗をぬぐいさっぱりする。この後も何か所か水が得られる場所があって水の補給は不要だ。今回も滝めぐりはパス。傾斜が緩んだなだらかな谷地形に出ると樹林の隙間からオベリスクの姿が登場。おお、稜線上はガスはかかっていないようだ。ただ、この状態がいつまで続くのか。天気予報では大気の状態が不安定で日中は雷雨の確率が高いとのことなので、のんびりしていると雨が本格化するかもしれない。

 平坦な谷までくれば鳳凰小屋はもう近い。小屋に到着するとスタッフが外で休憩中。まだ連休初日に入山した登山者が上がってくるには早い時間なのであった。昨晩宿泊した登山者も出発してしまった後なので登山者の姿は皆無。テント場も1張も無しだが、これが夕方になると滅茶混みだろうな。小屋では水を500cc補給しただけで休憩せずに通過した。ここに来ても相変わらず小雨が降ったり止んだりだ。森林限界に出て雨が降っていたらちとヤダな。

 地蔵岳向けてシラビソ樹林を登り、最後にダケカンバ樹林を抜けると足場の悪い花崗岩が風化した白砂の斜面を登る。1歩毎に足元が崩れてずり落ちるし、砂に足が埋もれてラッセルと同じで余計に疲れる道だ。でも上空が開けて晴れていれば気持ちいいのだが。

 鞍部よりオベリスクの基部を目指す。上まで登るつもりはないが、一般登山者が到達可能な最高点までは登らないと山頂に登ったとは言いにくいので。適当にルートをとって登りやすいところから岩を登っていき、巨岩の基部を左から巻いて岩の隙間より内部へ入り、オベリスクのクラック直下に出る。昨年後半は残置ロープがなくなっていたが、今は復活していた。北岳や甲斐駒は雲の中。西寄りの風が強く、あちらの稜線は厳しい気候だろう。翌日朝も同じようにガスがかかっていたので、初日はずっとガスの中だったに違いない。八ヶ岳も上の方は雲の中。奥秩父は雲の下だった。これから向かう観音岳はまだ雲の下だった。

 天気の心配もあるので休憩せずに観音岳に向かう。この時刻になると逆方向からやってくる登山者の姿が増えてきた。今日入山した人ではなく昨日から入って南御室小屋あたりで宿泊した人が多いと思う。稜線は風が強く寒さを感じるくらいなので腕カバーにネックウォーマーを装着。地蔵岳の登りでちらっと降っていた雨は今は上がっている。最初の鞍部を越えてピークに上がり、次の鞍部が鳳凰小屋から直接観音岳に向かうコースに合流。もう約5時間歩き続けているのでさすがに疲れたが、まとまった休憩は観音岳山頂で取ることにしてそこまで頑張る。

 何人もの登山者とすれ違って観音岳山頂に到着、西寄りの風が強く体感温度が低下するのでみんな山頂東側の岩陰で休憩している。私も大きな岩の陰で休憩。長袖シャツにダウンジャケットで防寒。天気は変わらずで曇り空、白根三山と甲斐駒は雲の中のまま。やがて雨が降り出しゴアも切る羽目に。樹林が無いので雨が直接落ちてくるのはイヤらしい。でも10分くらいで止んでくれた。この先も雨が来るだろうなぁ。雨は降るし風も強いしで、各方面から次々とやってくる登山者は短時間の滞在で先に進んでいた。今流行のトレランの人も見られた。

 防寒着を着たまま出発し、稜線上を強風に吹かれながら薬師岳へと向かい、現地に山頂標識のあるピークではなく地形図上の薬師岳山頂へ。ここは巨岩が重なった場所で、正確には岩の上がてっぺんだろうが、地蔵岳のオベリスクのような扱いで岩の上ではなく地面の最高点を山頂と扱っていいだろう。そこにはケルンが積んである。薬師岳では休憩せずそのまま下山開始。

 中道コースも勝手知ったる道なので問題なし。薬師岳から僅かに標高が落ちると立ったハイマツ帯、それもすぐに終わってシラビソ樹林に突入。御座石ではパーティーが休憩中。その後も登ってくる登山者の姿がポツポツ見られた。この時間なので当然宿泊だろう。でも天気はどうかなぁ。猛烈に悪いということはなさそうだが良いわけでもなさそう。涼しいのだけは間違いない。

 低い笹が現れると間もなくシラビソ樹林からカラマツ植林帯に変わるサインで、植林に入ると登山口までずっと続く。廃林道を横切ってから先はすれ違う人もいなくなった。下りの傾斜が無くなる登山口付近で小さな沢が登場するのでここで汗を拭く。中道を登る場合、ここが最後の水場となる。

 登山口付近の車は昨晩と同じく1台のみと過去最低の台数。私が置いた車まで数分の歩きで到着。

 

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